曲目紹介~フォーレ第1楽章
今日から1曲ずつコンサートの曲を紹介してみようと思います。 紹介、といっても、超主観的に紹介させていただきます(*^^*) このご時世、ググればいくらでも基本情報は出てきますからね。 それでは、曲目紹介第①弾 まずはなんといっても本コンサートのメイン、フォーレのヴァイオリンソナタ第1番です。 今日は第1楽章。 上に添付したチラシは、色々な色の光がキラキラ輝いているようなイメージで作っていただいたのですが、まさにこの曲こそが、そのイメージの出所です。 さて、話が変わりますが、皆さんは「絶対音楽」「標題音楽」というのをご存知でしょうか? 標題音楽というのは、ものすごくざっくり言うとタイトルがついている曲のこと。 で、そのタイトルの内容を表現するように音楽が作られています。 例えば、ドビュッシーの「月の光」という曲は月の光を音で表現しています。 他にも、絵を音で表現したり、物語を音で表現したり、 音楽以外の要素が結びついたものを標題音楽といいます。 対して絶対音楽というのは、何とも結びついていなくて、純粋に音だけを楽しんだり、音楽の構造美を楽しんだりします。 このヴァイオリンソナタはタイトルはないので、絶対音楽です。 聴く人それぞれが、自由に想像力を働かせながら聴いてほしい、音を純粋に楽しんでほしい、イメージを固定化してほしくない、という作曲家の意図はあると思います。 その上で、私が何を思ってこの曲を弾いているか書きます。 ですが、これはひとつの問題をはらんでいます。 それは、これを読んだ人が、そうとしか聴こえなくなってしまうかもしれない問題です。 できたら、まずは何も情報を入れずに、youtubeなどで音源を聴いてみてください。 フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1楽章 共演の早川愛美さんも、私と同じことを考えて演奏しているかもしれないし、全く違うことを考えて演奏しているかもしれない。 聴く皆さんにも、それぞれの感性で受け止めてみてほしいのです。 なので、ここから先に書いてあることがもし皆さんの自由なイメージの邪魔になると感じたら、読まないでくださいね。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 第1楽章 この曲の中で一番大きくある感情は 「憧れ」だと思います。