前回 の続きです。 私は、小学生の頃は人見知りで、誰とも一言も喋らない子でした。 誰とも。一言も。 はい、いいえで答えられる質問は首をふって対応していて、 それで答えられない質問は、答えられなくて困ってますって空気を出していました。 表情も暗くて、いかに日頃から顔面の筋肉が全く動いてないかということを物語るような顔面でした。 これは小学生の時の話なので、元々の性格に加えて家庭環境の影響はかなりあったかな、と思います。 で、こんな自分に基本的に自信なんて持てないわけですよね。 そんな中、学校でピアノを弾いたら、ものすごく皆褒めてくれて、 すごく嬉しかったので、音楽家になることにしました。 ただし、根底にあるのは、自信のなさ。 中学生になると、勉強やピアノに対して完璧であることを自分に課すようになりました。 そうすることで自分の価値を保とうとしたんですね。 なので、ちょっとできないと、もう自分はダメだ…とやたら自分を責める人になってしまったので、かなり辛かったですが、勉強の成果は出て、第一希望の高校に行くことができました。 でも芸術ってそんなに単純なものじゃなくて、こんながむしゃらなやり方だと演奏に関してははそこまで急成長することはできず、そこそこだったので、早々に藝大のピアノ科は諦め、楽理科を目指していました。勉強頑張ってたのはそのためです。 高校に入ってもしばらくは完璧主義を貫いて、いつも死にかけていましたが、2年生でゆる~いクラスに当たってからうまくサボることを覚えて、ようやく人として最低限度の文化的な生活が送れるようになりました。 そして無事藝大に合格しました。 ピアノ科には入れなくても、私がやりたかったことはいつもピアノを弾くことで一貫していました。 一貫はしていたのですが、周りの人があまりにも素晴らしすぎるので、私はピアノの演奏をやっていきたいんだ!と堂々と公言することはありませんでした。 かといってやりたいことはピアノなので、楽理の勉強も微妙でした。 ということで周りに翻弄されたまま、中途半端なところをうろうろし続け、なんとなく今自分が出来ていないことから目をそらし、根本的な解決策を見いだせないまま、大学生活終了。 思えば色々と難しい