中心軸の整え方

前回の記事で、曲の時代によって、指先や腕の使い方が違うことについて書きましたが、

何をするにも例外なく大事なのが、胴体の支え、身体の中心軸。



ピアノを弾く前に、座った状態でこの中心軸をチェックしてみると良いです💡


ここでこんなに細かく公開してしまって良いのかわからないけれど、少しでもお役に立てれば、と思うので、
私が良いな、と思ったやり方を書いてみます。


座って歌を歌うときにも使えるので試してみてください!






まず、可能であればそばに姿見を用意して、椅子に座ります。


座ったら、お尻のお肉を後ろにかきだして、座骨が椅子に触れているのを感じます。


こうする前と後では、骨盤の角度が変わるのを感じるでしょうか?


骨盤が立った感じがあると思います。



次に自然な呼吸を繰り返します。


吸う息で背中が膨らみ、

吐く息でお腹全体を背骨の方へと引き込みます。
同時に骨盤底筋も引き締まるイメージ(トイレを我慢しているときの感覚に近いです。)



肩甲骨は下に下げて、首と肩を離すイメージ。


首の後ろを長くして、目の奥の緊張を緩めます。



ここで鏡を見てみると、背中のラインがきっとまっすぐになっていると思います。


人によっては、この姿勢を維持するだけでもキツいかもしれません。



弾くときは、音楽の流れに合わせて背骨がまっすぐになったり丸くなったり、前に傾く瞬間はありますが、


基本的に
・座骨の上に身体が乗っている感覚
・お腹を背中側に引き込み、骨盤底筋が引き締まった感覚

は常にあると考えて良いと思います。


とはいえ、最初にチェックすればOKで、弾いてるときにこの感覚にこだわりすぎる必要はありません。


なんかうまくいかないな、と思ったときにまたここに立ち返るくらいで良いと思います。



ちなみに立つときは、メインで体重を支える場所が座骨ではなく足になるので、足の裏をよく感じてあげます。


壁かなにかに捕まりながら、
つま先→小指側→かかと→親指側
と順番に体重を移動させてみると、足の裏全体で床を捕らえる感覚があると思います。


その真上に骨盤が乗ります。



ここで骨盤の位置を確認。

寝過ぎたり、立ちすぎたりしないように、

肛門が真下を向いているイメージです。


あとはさっきと一緒で、
呼吸をしながら、吐くタイミングでお腹を背骨の方へと引き込み、骨盤底筋が引き締まる感覚を味わいます。

首、肩、目の奥はリラックスです。



なんとなく感づかれているかと思いますが、このやり方はヨガから得ているアイデアです。




ヨガは中心軸を鍛えることで精神を安定させることが目的なので、

上に書いたような感じで中心軸を整えてから、それをベースにポーズをとっていくのです。


気が向いたら、近々その事について書いてみようと思います。





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