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曲目紹介リンク集

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2月24日のコンサートの曲目紹介を少しずつ書いてきましたが、こちらにリンクをまとめました。 主観的な曲目紹介なので、好き勝手に書いていることをご了承くたさいね😆 コンサートにいらっしゃる方は予習がてら、是非読んでみてください。 コンサートにいらっしゃらない方も、こんなのがあるのか~とお読み頂ければ嬉しいです✨ ・ フォーレ第1楽章 ・ フォーレ第2楽章 ・ フォーレ第3楽章・第4楽章 ・ シューベルトのヴァイオリンソナタ ・ ベートーヴェン「月光」 お席の状況ですが、一時満席になっておりましたが、現在 若干名様ご案内できます。 是非、お気軽にお問い合わせください。

曲目紹介~ベートーヴェン「月光」

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コンサートの曲目紹介✨ 今日はベートーヴェンのピアノソナタ「月光」です。 この「月光」というタイトル、実はベートーヴェン自身がつけたものではありません。 ベートーヴェンがつけた名前は、「幻想曲風ソナタ」です。 「月光」という名前は、ベートーヴェンの死後、詩人で音楽評論家のレルシュタープが、この第1楽章を「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と表現したことから定着したもの。」 なので、ベートーヴェンは月光をイメージしてこの曲を書いたわけではないのです。 ですが、第1楽章が持つ独特な雰囲気や静寂さは、月の光のような神秘的なイメージを起こさせずにはいられません。 そしてこのタイトルがあったからこそ、広く一般に定着して親しまれているのだと思います。 もっとも、今ベートーヴェンが生きていたら「勝手にタイトルをつけるな!」と怒るかもしれませんが笑 私も弾くときに月光はあまりイメージしていません。 何も見えない、何も聞こえないような静寂や暗闇、絶望感のようなものを感じます。 そこから更に悲しみがヒタヒタと広がっていくような、なんとも救いのない曲です。 皆さんはこの曲からどんなイメージが浮かぶでしょうか? 第2楽章はうってかわって軽やかな音楽に変わります。 前の記事で紹介したシューベルトやフォーレのソナタにも出てきた、「スケルツォ楽章」です。 第3楽章は過酷な運命に抵抗するような激しい強さがあります。 第1楽章が「静」ならば第3楽章は「動」。 特に曲の始まりは、右手の上行音型が先へ突き進もうとするのを、左の低音が足を引っ張り、進むことに抵抗しているような、そんな両者の引っ張りあいが、独特な緊張感を生んでいます。 ※お席の状況ですが 若干名様ご案内できます。 プロフィール、レッスン情報はこちら

曲目紹介~シューベルトのヴァイオリンソナタ

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コンサートの曲目紹介✨ 今日はシューベルトのヴァイオリンソナタです。 この曲が作曲されたのは1817年。シューベルト20歳の頃です。 ちょうどこの頃、「シューベルティアーデ」という、シューベルトの新作を聴くための私的なサロンコンサートが最盛期を迎えていました。 その様子はこんな感じ。 ※ウィキペディアより この小さな部屋で、シューベルトを囲んで、きっとこのヴァイオリンソナタも演奏されていたのでしょうか? 今回の会場、紀尾井町サロンホールも、こじんまりしたお洒落なホールなので、シューベルティアーデのような空間を作れたら…✨と思っています。 さて、この曲は、ピアノとヴァイオリンがお互いに掛け合いを楽しみながら、音で遊んでいるかのような曲です。 第1楽章は、物語の始まりを告げるように、ゆったりと語り出すように始まります。 歌曲の王と呼ばれるシューベルトですが、 「太陽が照っていて、木の葉はきらめき、そよ風が吹いて…」というような歌詞が浮かんできそうなほど気分の良い曲です。 第2楽章はまさに音の遊び。前回の記事でも紹介したスケルツォ楽章にあたります。スケルツォはイタリア語で冗談という意味。まさにそんなイメージの曲です。 第3楽章はゆったりした楽章。スケルツォ楽章とゆったりした楽章の順番が、フォーレとは逆ですね。 シューベルトは転調の魔術師とも言われています。 ふっと別の世界に一瞬で連れていかれるような転調が、この曲の中には何度かあります。 第4楽章は、ピアノとヴァイオリンの掛け合いが一番おもしろいです。同じメロディを順番に演奏したり、2小節ずつ交互に演奏して掛け合ってみたり、会話しているみたいでおもしろい! 転調の魔術もしっかり施されています✨ ※お席の状況ですが 満席 →若干名様ご案内できます。 プロフィール、レッスン情報はこちら

曲目紹介~フォーレ第3楽章・第4楽章

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コンサートの曲目紹介✨ 今日はフォーレの第3・第4楽章をまとめてご紹介します。 第3楽章はコロコロと動く可愛いらしい曲です。 が、あまりボーッとしてもいられません。 この曲は拍子を大きく捉えると3拍子なのですが、途中で2拍子になったりして、拍子までコロコロと変わるのです。 それでとても速くて軽いので、私の指がついていくか心配ですが、頑張ります! ソナタというのは、第2楽章か第3楽章に、ゆっくりの楽章やスケルツォ楽章と呼ばれるものが来るのですが、 このフォーレのヴァイオリンソナタは、第2楽章がゆっくりの楽章、第3楽章がスケルツォ楽章にあたります。 スケルツォというのは、軽くてユーモアのある速い曲のことで、イタリア語で冗談を意味します。 そんな可愛らしい曲ですが、中間部はガラッと表情が変わります。 これは私の勝手なイメージですが、 底の見えない黒くて大きな穴が空いていて、そこから風が吹き抜けてくるような、 虚無が襲ってくるような、 なんともいえない独特な雰囲気です。 最後はまた元の音楽に戻ります。 そして第4楽章。 ここまでの長旅を締めくくるフィナーレですが、常に軽やかにさらさらと流れる曲です。 テーマのメロディが、優しさや温かさを感じられてとても綺麗! 全楽章の中でも、私は一番好きかもしれません。 時に情熱的に、時に神秘的に、様々に色を変えながら、本当に最後まで軽やかに進み、曲が完結していきます。 ※チケットについて 皆様のお陰で、 完売となりました。 本当にありがとうございます😣✨ これからのお申し込みは、キャンセル待ちでのご案内となりますことをご了承ください。 プロフィール、レッスン情報はこちら

曲目紹介~フォーレ第2楽章

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コンサートの曲目紹介第2弾。 今日はフォーレのヴァイオリンソナタ第2楽章です。 紹介の前に、前回も書いたことをもう一度。 このヴァイオリンソナタは、こうゆうものを表現していますよ、というものが特に決まっていません。 聴く人それぞれが、自由に想像力を働かせながら聴いてほしい、音を純粋に楽しんでほしい、イメージを固定化してほしくない、という作曲家の意図はあると思います。 その上で、私が何を思ってこの曲を弾いているか書きます。 ですが、これはひとつの問題をはらんでいます。 それは、これを読んだ人が、そうとしか聴こえなくなってしまうかもしれない問題です。 できたら、まずは何も情報を入れずに、youtubeなどで音源を聴いてみてください。 フォーレ:ヴァイオリンソナタ第2楽章 共演の早川愛美さんも、私と同じことを考えて演奏しているかもしれないし、全く違うことを考えて演奏しているかもしれない。 聴く皆さんにも、それぞれの感性で受け止めてみてほしいのです。 ここでの紹介は相変わらず、超主観的な紹介です。 なので、ここから先に書いてあることがもし皆さんの自由なイメージの邪魔になると感じたら、読まないでくださいね。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 第2楽章。 私たちの演奏は、上に添付した動画とはかなり雰囲気を変えて演奏することになると思います。 私は、植物の芽をイメージしています。 この曲は最初は暗く重く始まるのですが、 まだ芽が出る前の植物が、重くて暗い土の下か、もしくは雪の下にいるような感じがします。 上を目指そうとするのですが、寒いし、暗いし、どっちの方向に進めば良いかわからず迷ってしまったり。 でも、ゆっくり、ゆっくり、じわりじわりと芽が開いていきます。 雪をかき分けて出てくると、辺りは一面白銀の世界で、夜だけど月の光と雪で明るく透き通っていて、とても静か。←私の大好きな中間の部分です。 なんだか、小学生の時の国語の教科書に出てきた「ふきのとう」という詩を思い出してしまいました✨ (懐かしいので下に張り付けました!) それか、桜の木。今は桜の木は枝だけになっていますが、これから花を咲かせるにあたり木の内側ではぐるぐるとエネルギーが回っているかもしれ