ソルフェージュ大事です

今日の記事は演奏家の卵たちに向けて…


ソルフェージュ大事です!



ソルフェージュというのは、音楽能力の基礎訓練のことです。



音大を受験する人は必ず勉強しますが、
どことなくサブ的に扱われる傾向があります。

受験だとやっぱりまずは演奏の方が大事ですから、それはどうしたってしょうがないことなのですが、

将来的に、長い目で見たときに、
演奏のお仕事をするときにどれだけソルフェージュ力に左右されるか、ということは視野にいれておいた方が良いです。
特に鍵盤楽器の人は…笑

ソルフェージュ能力とは、いわゆる
楽譜のライティング、リーディング、リスニング能力のこと。

ライティング 楽譜を書く
誰にでもわかるようにちゃんと見やすく楽譜が書けないと、仕事の現場では困ります。


リーディング 楽譜を読む
プロの場合一度に何曲もさらうのですが、楽譜が読めなかったらどうにもならないし、譜読みが遅いと本当に本当に本当に苦労します。普通に間に合わないです!
そして、ただ音符を追うのではなく、楽譜全体を見通して曲をとらえる、自分なりに曲を解釈する、というのが本当の意味での譜読みだと思います。その場合、和音進行だったり、楽曲構成だったり、そういった知識も必要になります。


リスニング 音を聴く
まず、音が聴けていなかったら演奏できないです。音を聴かずに自動的に身体を動かしている人は意外と多いです。ソロでも、聴けている人と聴けていない人では、演奏の説得力が違います。
アンサンブルの場合ももちろん、全体の音を聴いてそこに一番最適な音を出していくので、聴けてなかったらそれ出来ないですよね。


こういった能力をソルフェージュのレッスンの中で鍛えていくのですが、
個人の努力で鍛えられる範囲にはある程度限界があります。

最終的にはいろいろな現場に出て、たくさん無茶ぶりされて、あわわわわ💦ってなりながら鍛えられていくものです。

でもその現場に出る前段階で、あまりにもソルフェージュ能力が低いと、なかなか現場に出してもらえなかったり、出してもらえたとしても次に繋がらなかったりしてしまいます。


演奏も大事ですが、ソルフェージュも大事。
特にソルフェージュのレッスンは自宅で自習する要素は楽典くらいしかなく、レッスンの中で鍛えていく部分が多いので、レッスン中の集中度が大事です!


私が今まで見てきた感じだと(といってもそんな長年でもないですが笑)、
ソルフェージュをおろそかにしている人とそうでない人の間には大きな差があるように感じます。

それが、音大卒業後のお仕事に影響していることは絶対明らかです。


もちろん自分の楽器の練習を最優先にするのは言うまでもないですが、その中でもソルフェージュに対する意識を強く持っておくことをオススメします。






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