前にやった曲を弾くということ

ここ最近本当に有難いことに、ソロ演奏をお願いされる機会が多くなりました。


それで、新しいレパートリーももちろん仕込んでいるのですが、
この場にはこの曲が合ってる!と以前弾いた曲を引っ張り出して練習したりします。


でも、これがまた難しい。
一度弾いたものだからといって、楽にできちゃうということはなく、

いえ、むしろ、楽に弾けてしまうんです。指が覚えているし、暗譜もしてあるから、さらさらと。

10年くらい前の曲だったらもうほとんど覚えてないから、新曲みたいにさらい始めるのですが、
ここ数年以内とかだと、まだ覚えてるんですね。それでさらさら~と弾いていると、

本来その曲で表現したかったことに、アプローチするのを忘れていたり、

暗譜してて楽譜見ないから、細かいニュアンスや指示を見逃していたり、

音の軸になる部分を頭で整理して聴くのを忘れていたり。

もう大変!


新しい曲ならこういった作業を譜読みしながら少しずつ時間をかけて深めていくのに、

そこをすっぱぬいてしまうんです。


前にやったこんな感じ、だけで身体を動かしてしまっていて、

感覚が今にない。


もう1回、全く新しい気持ちでやらなきゃだめだなぁ。



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