個性と、先に進む力

前回の記事で登場したAさんとBさん。


仮にAさんとBさんがレベル等が同じ状態にあったとして、

Aさんはもっとダイナミックさが欲しい→ダイナミックさが足りないことを問題にしている


Bさんはもっと音楽の文脈を整理して、理解して弾きたい→理解が足りていないことを問題にしている



それぞれがこういった問題意識を持つことで、

Aさんは、どうすればよりダイナミックに弾けるかを工夫するので、そこに秀でるようになるし、
Bさんは、どうすれば理解して整理して弾けるかを工夫するので、そこに秀でるようになる。

つまり、

何を問題にするのかということが、そのままその人の個性になる

ということだと思うのです。

そのきっかけが他人によるものでも、それを問題にするという選択をしているのは自分。それは他の人にとっては考えつきもしないような選択かもしれないのです。

そうすることで、どんどん個性が枝分かれしていく。


それともうひとつ大事なポイントがあって、

仮に同じくらいの演奏をして、
Cさんはとてもその演奏に満足して、問題点を見つけず、
Dさんは色々な問題点を見つけたとしたら

Cさんはそこで達成してしまっているので、次にまた頑張る理由がなくなってしまうかもしれません。
満足してしまうと、そこにまたエネルギーをかけよう、とは思わない。

Dさんは、問題点を見つけることである程度悔しい思いをしているから、次こそは!と、次に生かそうとするモチベーションになるかもしれない。


問題点を見つけることが、先に進む力につながる

と思います。
とても能動的な思考の使い方をしないと、なかなか見つけられない問題点、でも見つけることでついてくるメリットは大きそうです。



次に続く🍀


今後の出演情報はこちら

このブログの人気の投稿

ブログリニューアル

小さい手でピアノを弾く

岩崎結 プロフィール・レッスン情報

カルメンによる華麗な幻想曲~7月8日コンサートから

7月8日コンサート・共演者紹介

ピアノを弾くときの小指の存在

ショパンと第9

合唱ピアニストのお仕事

動くものと動かないもの

あけましておめでとうございます🎍