投稿

1月, 2020の投稿を表示しています

曲目紹介~フォーレ第1楽章

イメージ
今日から1曲ずつコンサートの曲を紹介してみようと思います。 紹介、といっても、超主観的に紹介させていただきます(*^^*) このご時世、ググればいくらでも基本情報は出てきますからね。 それでは、曲目紹介第①弾 まずはなんといっても本コンサートのメイン、フォーレのヴァイオリンソナタ第1番です。 今日は第1楽章。 上に添付したチラシは、色々な色の光がキラキラ輝いているようなイメージで作っていただいたのですが、まさにこの曲こそが、そのイメージの出所です。 さて、話が変わりますが、皆さんは「絶対音楽」「標題音楽」というのをご存知でしょうか? 標題音楽というのは、ものすごくざっくり言うとタイトルがついている曲のこと。 で、そのタイトルの内容を表現するように音楽が作られています。 例えば、ドビュッシーの「月の光」という曲は月の光を音で表現しています。 他にも、絵を音で表現したり、物語を音で表現したり、 音楽以外の要素が結びついたものを標題音楽といいます。 対して絶対音楽というのは、何とも結びついていなくて、純粋に音だけを楽しんだり、音楽の構造美を楽しんだりします。 このヴァイオリンソナタはタイトルはないので、絶対音楽です。 聴く人それぞれが、自由に想像力を働かせながら聴いてほしい、音を純粋に楽しんでほしい、イメージを固定化してほしくない、という作曲家の意図はあると思います。 その上で、私が何を思ってこの曲を弾いているか書きます。 ですが、これはひとつの問題をはらんでいます。 それは、これを読んだ人が、そうとしか聴こえなくなってしまうかもしれない問題です。 できたら、まずは何も情報を入れずに、youtubeなどで音源を聴いてみてください。 フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1楽章 共演の早川愛美さんも、私と同じことを考えて演奏しているかもしれないし、全く違うことを考えて演奏しているかもしれない。 聴く皆さんにも、それぞれの感性で受け止めてみてほしいのです。 なので、ここから先に書いてあることがもし皆さんの自由なイメージの邪魔になると感じたら、読まないでくださいね。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 第1楽章 この曲の中で一番大きくある感情は 「憧れ」だと思います。

コンサートを続ける理由

イメージ
ようやくコンサートの曲が仕上がってきて気持ちに余裕が出てきたので、ブログ復活です! 今日はちょっと恥ずかしい話だけれど、本当のことなので書いちゃう。 たまに、何故自分はコンサートを続けるんだろう?と考えることがある。 このご時世、コンサートやライブというのはとにかく人が集まらない。 それは私だって例外ではない。 最終的には温かい皆様のお陰様でご盛況をいただき、あまり気付かれないのですが、 実際は手紙出しまくったりメールしまくったり会う人にチラシ渡しまくったり、営業マンのように頑張っています。 でも毎回声かける度に、同じ人に声かけすぎると悪いかな、とか、この場で営業してはまずいな、とか、気を使ったり差し控えたりもします。 コンサートに来てもらうということは、お金をいただいて更にその方の時間までも奪う行為。 いくらプロであっても、やっぱりそこには常に罪悪感を感じているので、なかなか気軽に来てください来てください言えなかったりします。 こんなこと書くと格好がつかないので、本当は書くべきではないのかもしれないけど、本当のことを隠してもしょうがないので。 自主企画コンサートは、求められてやっているのではなく、 自分で勝手にやりたいことやって、皆さんにお願いして来ていただいているのです。 来てくださる方はそうは思っていらっしゃらないかもしれないけど、私の中では自主企画コンサートはそうゆう位置付けです。 究極そんなものなくても誰も困らないわけで、それをわざわざ企画して、準備して、宣伝して、開催する。 ちょっとウザくてバカみたいなので、 何故こんなこと続けてるのかな?と考えてしまったりするわけです。 加えて、私自身とても怠惰な人間なので、 コンサートを聴きに出掛けるのがいかに億劫なことか、痛いほど想像できてしまいます。 コンサート当日が極寒だったり、パラパラ雨でも降っていようものなら、家から一歩も出ないでごろごろしてたいなぁ…と思いますよね。私は思います。 しかも時間や体力は有限です。次の日やその次の日のことを考えると、やっぱりコンサートには出掛けずに家でごろごろしてた方が…ってなりますよね。私はなります。 家でごろごろするのは気持ちいいです。 これに勝るものはありません。

明けましておめでとうございます

イメージ
2020年、明けましておめでとうございます✨ 年末も色々イベントがあり、 保育園で演奏したり、 お呼ばれして演奏しにいったりしていました。 それで年末年始は、晴天が続き、どこかにお出かけしたいな~と何度思ったことかわかりませんが、 ひたすら家にこもって掃除と練習をしていました。 まず掃除。 バタバタだった2019年、まともに掃除とかしていなかったので、いろいろな所がやばくて、まずは人として最低限の生活を送れるようにするために… 掃除がんばったけど、現時点で進捗状況は半分ですかね。 そのまま仕事が始まってしまいました。 そして練習。 年明けて、こんな大イベントがございます。↓ ここ最近、カフェなどの小さな会場で一緒にデュオを磨いてきた早川愛美ちゃんと、今回は少し気合いを入れて、紀尾井町サロンホールでコンサートします。 2月24日14:00~です。 最近はいろんなジャンルに寄り道した、アットホームなライブのような感じが続きましたが、今回はがっっつりクラシックです。 それも、選曲が、いかにもクラシック!な曲ばかりです。 純粋に「芸術」というものをダイレクトに感じています。 芸術の持つ美しさも、深さも、温かさも、そして厳しさも。 そう、芸術というのはとても厳しいものです。一瞬でも気を抜くとポンコツになってしまいます。 今回のプログラムのメインは、フォーレのヴァイオリンソナタ。 これがもうとても良い曲で、言葉で端的に表現するのは難しいのですが、空のような無限の広がりを感じるような、希望に満ちたような、でも深淵のふちにたったような、安らいでいるような、躍動しているような、 とにかく「美しい」です。美そのものです。 ……が。 あまりにも難しすぎて年末年始はノイローゼになっていました。 美そのものを表現するというのは、なんて難しいんだろう。理屈でも計算でもなく、ただ美としてそこにあらねばなりません。 でも音楽を構成するのは理屈と計算です。そこをまずは突破しないといけない。 今はようやく遠くの方にトンネルの出口は見えてきた感じです。とりあえず迷子にはならずにすむかもしれません。 でも…もうここではカッコつけずにさらけだす。