雨だれ~7月8日コンサートから

7月8日
ピアノとヴァイオリンによるコンサートから


今日は「雨だれ」をご紹介します。
こちらは私のピアノソロによる演奏です。


ピアノの詩人と呼ばれたショパンによる作品。
ショパンは結核を患っていて、その療養のためにマヨルカ島という場所に滞在していました。
そのときに作曲されたのが24の前奏曲。
そのうちの15番目の曲がこの雨だれです。

マヨルカ島での暮らしは決してよいものではなかったそう。島民はよそ者のショパン一行に対してとても冷たく、時には盗みを働くこともあったのだとか。

それでも南の島の天候はとっても心地よくて、ショパンの体調も落ち着いていたのですが、
雨期になると雨が降り続き、かえって体調を崩してしまいます…

早々に帰ることにしたショパンですが、帰りの船はなんと豚と一緒だったのだとか!しかも到着して上陸するのも豚が先…
さらに、結核の人に普通の部屋を使わせるわけにはいかないからと、倍の料金で最低の部屋を提供されたらしい…

後世の私たちから見れば、
ショパン大先生に何をする~!💢
って感じですよね笑

話が逸れましたが、この雨だれという題名はショパンがつけたものではありません。

この曲が雨だれと呼ばれるのは、
曲の間ほとんどずっと鳴っているソ♯(ラ♭)が、
まるで雨がぽたぽたと落ちる雨だれの音みたいだからでしょう。

ずっとこの同じ音が鳴っているのに、明るいところから暗いところへふっと変わってしまうあたりが、作曲の妙を感じさせ、お見事!

暗い部分は、何か良くないものがひたひたと忍び寄ってくるような恐怖感や、嘆きすらありますが、
最後はまた、明るく柔らかな最初の部分に戻ります。その時もずっと同じソ♯(ラ♭)が鳴っています。

この曲の持つ、独特で詩的な世界を表現してみたいと思います!


※お席の状況ですが、
前半の部は満席となりましたが、増席可能です。
ただ、少しぎゅうぎゅうかも…

後半の部はまだ余裕があります、ゆったりです♪

お問い合わせは
yuiiwasakiconcert@yahoo.co.jp
まで♪



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