道化師の朝の歌~7月8日コンサートから

7月8日
ピアノとヴァイオリンによるサロンコンサートから

今日は「道化師の朝の歌」をご紹介したいと思います!
こちらは私のピアノソロによる演奏です。

ラヴェルというフランスの作曲家が作曲した
「鏡」という作品の中の第4曲目が、
この「道化師の朝の歌」なのです。

「鏡」なんて、イマジネーションをそそるタイトルですよね!

ただこれは鏡そのものを表現したわけではなくて、
鏡に投影された「自分自身の姿」を表現していると私は思います。

ラヴェルがこの「鏡」という言葉を説明するとき、シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」の中のこんなセリフを用いたそうです。

「目はそれ自体を見ることはできない、何か別のものに映っていなければ。」

自分では見ることができない自分自身の姿を、鏡を通して見ているのかもしれません。



では、「道化師朝の歌」ではどんな自分自身の姿が映っているのでしょうか?

これは人によっていろんな解釈があって良いと思いますが、
敢えて私のイメージを言葉にしてみたいと思います。



私たちの中にも必ず道化師の姿があるのではないでしょうか。

どんなに悲しくても明るくしていたり
私情を表に出さないようにしたり

心の奥底で泣いていても笑顔を貼りつけていること、ありますよね。

それが良い悪いではなく、人間って大体そんなもんだと思うのですが、

私の中ではこれこそが道化師のイメージ。



ひょうきんで、予測不能なおもしろおかしい動きで周りの人間をおもしろがらせ、

でもふと一人になったときに、周りに人がいるときとは全然違う、悲しげな歌を歌い始める。
半分壊れかけの心をぶら下げながら、それはそれは強い悲しみを歌い続ける。

でも結局はまたひょうきん者に戻って、
いろんな思いがぐるぐると交錯しながらも
道化師として電光石火のごとく疾走していく。


そんなイメージで演奏しています♪

ちなみに…グリッサンドという、
指を寝かせて鍵盤上をプルルルってすべらせる奏法があるのですが、

この曲では片手で2音同時のグリッサンドがありまして、、

そのせいで指が痛い!



※お席の状況ですが、
前半の部は満席となりましたが、増席可能です。
ただ、少し狭めかもしれません…

後半の部はまだ大丈夫です。

お問い合わせは
yuiiwasakiconcert@yahoo.co.jp
まで♪






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