ショパンと第9
以前、ベートーヴェンの第9についてこんな記事を書きました。
たまたま講義で第9を取り扱ったので気づいたのですが、
今やっているショパンのソナタ3番、ちょっと第9と似たものを感じるのです。
もちろんショパンがこの曲を作曲する際に第9を参考にしたなんて話は聞かないですし、きっと参考にはしていないと思います。
でももしかしたら影響あるかもなー、ないとは言い切れないなー、と思うのは、
ベートーヴェンという存在はクラシックの歴史上とても大きなもので、
特にそれは交響曲の分野で偉大なのです。
後の時代の作曲家が交響曲を作るとき、あからさまに多くの人がベートーヴェンを意識しています。
演奏する人数も作品の規模も大きい交響曲。
ベートーヴェンは交響曲で斬新な試みをする前に、ピアノソナタで新たな手法を実験してい
ました。
交響曲とピアノソナタは構造上似てるので、ピアノソナタで試してうまくいったら交響曲でも使おう!みたいな感じですね。
でショパンなのですが、この人は全作品中そのほとんどがピアノ作品、という人なので、
他の多くの作曲家が交響曲を構造美の最終目的地と位置付けて、ベートーヴェンを意識しつつ、一所懸命取り組む中、
彼は交響曲を書いていないのです。
なのでもしかしたらショパンにとっては、ピアノソナタが構造美の最終目的地(≒交響曲のような位置付け)だったかもしれません。
そしてこの3番のソナタはショパンの生涯最後のピアノソナタであることと、(死の5年前の作品)
第9もベートーヴェンの死の3年前、生涯最後の交響曲であるという共通点。
晩年の時期に達したとき、構造美を最大限に引き出すジャンルで、一流の作曲家は一体何を表現したいだろう?
ちょっとだけ共通点が見えてきたところで、次に続きます♪
今後の出演情報はこちら
プロフィール、レッスン情報はこちら
たまたま講義で第9を取り扱ったので気づいたのですが、
今やっているショパンのソナタ3番、ちょっと第9と似たものを感じるのです。
もちろんショパンがこの曲を作曲する際に第9を参考にしたなんて話は聞かないですし、きっと参考にはしていないと思います。
でももしかしたら影響あるかもなー、ないとは言い切れないなー、と思うのは、
ベートーヴェンという存在はクラシックの歴史上とても大きなもので、
特にそれは交響曲の分野で偉大なのです。
後の時代の作曲家が交響曲を作るとき、あからさまに多くの人がベートーヴェンを意識しています。
演奏する人数も作品の規模も大きい交響曲。
ベートーヴェンは交響曲で斬新な試みをする前に、ピアノソナタで新たな手法を実験してい
ました。
交響曲とピアノソナタは構造上似てるので、ピアノソナタで試してうまくいったら交響曲でも使おう!みたいな感じですね。
でショパンなのですが、この人は全作品中そのほとんどがピアノ作品、という人なので、
他の多くの作曲家が交響曲を構造美の最終目的地と位置付けて、ベートーヴェンを意識しつつ、一所懸命取り組む中、
彼は交響曲を書いていないのです。
なのでもしかしたらショパンにとっては、ピアノソナタが構造美の最終目的地(≒交響曲のような位置付け)だったかもしれません。
そしてこの3番のソナタはショパンの生涯最後のピアノソナタであることと、(死の5年前の作品)
第9もベートーヴェンの死の3年前、生涯最後の交響曲であるという共通点。
晩年の時期に達したとき、構造美を最大限に引き出すジャンルで、一流の作曲家は一体何を表現したいだろう?
ちょっとだけ共通点が見えてきたところで、次に続きます♪
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