リサイタルが終わりました
10月20日、リサイタル終了しました。
半年間そこに全てのエネルギーを注いできたので、終わったらほっとして風邪を引いてしまいました。
それなのに休まず色々やってたら悪化してしまったのですが、今はなんとか治ってきています。
終わったからこそ思うのですが、この半年間なんて幸せだったんだろう!
ただただ音楽のことだけを純粋に考えていたように思います。
こんなに密度の高い、心地よい、まっさらな時間の過ごし方が今までにあっただろうか。
リサイタルで演奏中はもちろんなのですが、そこに向かうまでのこの約半年間、本当に良い時間でした。そんな幸せな気持ちがお越しいただいたお客様にも伝染したのかもしれません。終わったあと、たくさんの温かいお言葉をいただきました。
リサイタルは、こうやって応援していただける皆様がいるからこそ続けられることです。感謝でいっぱい。
さて、今回2回目となるこのリサイタル、1回目のときよりも更に良いものにしたい!という目標を持って臨みました。
世の中にピアノを弾ける人はたくさんいるけれども、その中であえて私のリサイタルに来ていただく人は、一体私の何を聴きたいだろう?
音を間違えず、正確にちゃんと曲の輪郭を提示してほしい!
のではないことは明らかで、
その先にあるもの。私が何を思い描き、どんな風景を見て、どんな香りをかぎ、どんな音を聴いているか、そのときの空気の温度は、そのときは明るいのか、暗いのか、などなど。
私が何を感じるのかを聴きにくる。
だから私は自分の感じていることを、ちゃんとその場で感じたかった。"表現"したかった。
これが、今回の最大の目標でした。
その目標を達成するにあたり、今回思い知ったことが2点あります。
ひとつめ!
結局は、音がちゃんと頭と身体に染み込んでないとダメ、ということ。
暗譜が確実であること。身体が動きに馴染んでいること。
これが不確かだと、そっちに意識がいってしまって表現どころじゃなくなります。
ふたつめ!
演奏するにあたって、イメージを持ちましょう、とよくいうけれど、そのイメージのしかたがなんとなくこんな感じ、ではダメだということ。
そのシーンを事細かに言葉で説明できるくらいでなければだめ。どんなシーンで、時間帯はいつで、気温はこんな感じで、とか、自分は今一人なのか、それとも誰かといるのか、どこにいるのか、遠いのか近いのか、などなど。
この2点は今回徹底的に市毛景子先生にご指導いただき、当たり前のようだけど結局はそこがどれだけできているかで、私のやりたかった"表現"の質が決まってしまうのだと痛感しました。先生に感謝!
そして司会の鷹野梨恵子さんには、今回もとても助けられました。
梨恵子ちゃんはシェイクスピア劇をたくさん経験していて、私も何度もその舞台を拝見させていただいています。
シェイクスピアは、舞台が始まるや否や怒涛のセリフの波。人によってはそのスピードについていけないという人もいるかもしれませんが、
あれだけのスピード、リズム感がありながらも、よく耳を傾けてみると一言一言の微妙なニュアンスや感情表現はしっかりとつけられていて、ぐいぐい引き込まれてしまいます。なんというか、とても「音楽的な」ジャンルだな、という印象があります。
そんな舞台を何度も拝見させていただいたお陰で、司会の原稿を書くときに梨恵子ちゃんの声を脳内再生しながら執筆しました。
そして、セリフを聴いているだけでまるで音楽を聴いているかのように、とても「音楽的」に、読み上げていただきました。
感謝!
コンサートの司会をお考えの方は、鷹野梨恵子さん、とっってもオススメですよ❤️
もちろん本業のシェイクスピアの舞台の方も要チェック!
それから夏にドイツで久しぶりにお会いしたマンフレッド先生、シェラー先生にも感謝。
日本にいると、練習に集中してるつもりでも日々のやるべきことにてんやわんやしてしまっていたりする。
でもまる1週間、本当にリサイタルの曲のことだけを考えて過ごせたのは、とても大きかった。
たくさんの方から力をいただきながら、無事リサイタルを終えることができました。
半年間そこに全てのエネルギーを注いできたので、終わったらほっとして風邪を引いてしまいました。
それなのに休まず色々やってたら悪化してしまったのですが、今はなんとか治ってきています。
終わったからこそ思うのですが、この半年間なんて幸せだったんだろう!
ただただ音楽のことだけを純粋に考えていたように思います。
こんなに密度の高い、心地よい、まっさらな時間の過ごし方が今までにあっただろうか。
リサイタルで演奏中はもちろんなのですが、そこに向かうまでのこの約半年間、本当に良い時間でした。そんな幸せな気持ちがお越しいただいたお客様にも伝染したのかもしれません。終わったあと、たくさんの温かいお言葉をいただきました。
リサイタルは、こうやって応援していただける皆様がいるからこそ続けられることです。感謝でいっぱい。
さて、今回2回目となるこのリサイタル、1回目のときよりも更に良いものにしたい!という目標を持って臨みました。
世の中にピアノを弾ける人はたくさんいるけれども、その中であえて私のリサイタルに来ていただく人は、一体私の何を聴きたいだろう?
音を間違えず、正確にちゃんと曲の輪郭を提示してほしい!
のではないことは明らかで、
その先にあるもの。私が何を思い描き、どんな風景を見て、どんな香りをかぎ、どんな音を聴いているか、そのときの空気の温度は、そのときは明るいのか、暗いのか、などなど。
私が何を感じるのかを聴きにくる。
だから私は自分の感じていることを、ちゃんとその場で感じたかった。"表現"したかった。
これが、今回の最大の目標でした。
その目標を達成するにあたり、今回思い知ったことが2点あります。
ひとつめ!
結局は、音がちゃんと頭と身体に染み込んでないとダメ、ということ。
暗譜が確実であること。身体が動きに馴染んでいること。
これが不確かだと、そっちに意識がいってしまって表現どころじゃなくなります。
ふたつめ!
演奏するにあたって、イメージを持ちましょう、とよくいうけれど、そのイメージのしかたがなんとなくこんな感じ、ではダメだということ。
そのシーンを事細かに言葉で説明できるくらいでなければだめ。どんなシーンで、時間帯はいつで、気温はこんな感じで、とか、自分は今一人なのか、それとも誰かといるのか、どこにいるのか、遠いのか近いのか、などなど。
この2点は今回徹底的に市毛景子先生にご指導いただき、当たり前のようだけど結局はそこがどれだけできているかで、私のやりたかった"表現"の質が決まってしまうのだと痛感しました。先生に感謝!
そして司会の鷹野梨恵子さんには、今回もとても助けられました。
梨恵子ちゃんはシェイクスピア劇をたくさん経験していて、私も何度もその舞台を拝見させていただいています。
シェイクスピアは、舞台が始まるや否や怒涛のセリフの波。人によってはそのスピードについていけないという人もいるかもしれませんが、
あれだけのスピード、リズム感がありながらも、よく耳を傾けてみると一言一言の微妙なニュアンスや感情表現はしっかりとつけられていて、ぐいぐい引き込まれてしまいます。なんというか、とても「音楽的な」ジャンルだな、という印象があります。
そんな舞台を何度も拝見させていただいたお陰で、司会の原稿を書くときに梨恵子ちゃんの声を脳内再生しながら執筆しました。
そして、セリフを聴いているだけでまるで音楽を聴いているかのように、とても「音楽的」に、読み上げていただきました。
感謝!
コンサートの司会をお考えの方は、鷹野梨恵子さん、とっってもオススメですよ❤️
もちろん本業のシェイクスピアの舞台の方も要チェック!
それから夏にドイツで久しぶりにお会いしたマンフレッド先生、シェラー先生にも感謝。
日本にいると、練習に集中してるつもりでも日々のやるべきことにてんやわんやしてしまっていたりする。
でもまる1週間、本当にリサイタルの曲のことだけを考えて過ごせたのは、とても大きかった。
たくさんの方から力をいただきながら、無事リサイタルを終えることができました。