リサイタルへの思い

私はこれまで、2年に1回のペースでリサイタルを開催してきました。


最初はとてもリサイタルなんてできるレベルじゃなかったけれど、いつもピアノを弾いている合唱団の難波さんが企画をしてくれて、背中を押していただきました。


でもその時は通して弾くだけで精一杯。
1回目を終えて、良い演奏のために何をしなければならないのかがようやく分かった、という状態でした。


これは絶対にリベンジしたい!と2年後に望んだ2回目は、ドイツにも短期でレッスンを受けに行き、万全の態勢で望んで、自分ではある程度手応えを感じることができました。もちろん、完璧ということはどこまでいってもありませんが。


そして今年、2年ペースで開催してきたので、半ば自動的に3回目のリサイタル会場を予約。その後、コロナが襲ってきました。


最初はもうリサイタルはやらないつもりでいました。何もこんなときにやることないよね、と。


ライフライン関係や医療のお仕事の方々と違って、私たち音楽家という職業は、生きていくための必要性という意味では優先順位が低いです。

まず食べる、住む、日常生活を送る。
音楽を楽しむのはそれからでしょ。

こんなときにコンサートなんてやってる場合じゃないよね、と。

一時期、合唱のレッスンなど普段の仕事もほとんどなくなって、ますます音楽家という職業の無力さを感じていた。

音楽家って非力だなぁ、役に立たないなぁ、と。


でもね…仮に日常生活を問題なく送れても、やっぱりそれだけでは人は健全な日常生活は送れないと思ったの。
コロナ渦で、気持ちがふさぐ感じがしていたのは私だけじゃないはず。


それを解決してくれるのは、私の場合はやっぱり音楽しかないと思ったの。

最終的には周りの方々に相談して「やったら?」と背中を押していただき開催を決めました。

様々な葛藤がありましたが、今この時だからこそ、やっぱり音楽の力を信じたい。自分の力を信じたい。というところに着地しました。


さっき、
音楽家という職業は、生きていくための必要性という意味では優先順位が低い
と書きましたが、

きっとそれは違くて、
私自身が信じさえすれば、優先順位なんていう一面的な尺度を越えて、必要不可欠であることを証明できるんじゃないかと思っています。


ただ、リサイタルは生半可な覚悟ではできなくて、長い演奏時間の中で一瞬でもその信念が揺らいだら、もう説得力を失ってしまいます。


ここは、大きな挑戦だと思っています。
きっと、音楽の素晴らしさを体現してみせます!



もし応援いただけたら嬉しいです!!




💡お席の制限がなくなり、只今残席81席です😂

コロナが落ち着いたわけではないので派手に宣伝することは控えさせていただいていますが、行きたいけれど席が少ないから諦めていた、という方はぜひ遠慮せずお越しください😊




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