クラシック講座と言葉と音楽と…
10月は4回に渡り、葛飾区シニア活動支援センターにて、クラシックの講座をしていました!
微妙な写真しかなくてごめんなさい
クラシックを普段聴かない人がクラシックって良いな、もっと触れてみたいな、と思えるきっかけになると良いな、というのがこの講座の狙いで、
できるだけ有名な曲をチョイスして、テーマを決めてお話ししました。
全体のテーマは「言葉と音楽」
なぜこのテーマにしたのかというと、
日頃の音楽活動のなかで、このことについてとても考えさせられるからです。
演奏する時どれくらい言葉の力を借りるのか。
つまり、どれくらい説明をするのか。
それは、足りなすぎてもいけないし、多すぎてもいけない。
その感じ方も人によって違うから更に難しい。
この間のリサイタルでは演奏前に朗読をはさみましたが、それは、実は大冒険なんです。
普通のリサイタルならまずそんなことはしない。
なんでかというと、そうすることによって、イメージが限定されるからです。そうとしか聞こえなくなってしまうんです。
バラード3番を、水の精以外のことをイメージして聴いた人は恐らくあの会場にはほとんどいなかったはず笑
聴き手のイメージの自由を奪うんだから、邪道といえば邪道だし、冒涜だし、とっても危険なことだと思う。
それでも敢えて朗読を入れたのは、それによって音楽の小さい変化に気づいてもらえるから。
普段クラシックを聴かない人にとっては、外国語で延々と話されているようなものだと思います。
でも、ノーヒントだったら見過ごしてしまうような変化も、
無意識に頭の中で朗読のストーリーを当てはめようとするから、ちょっとした音楽の変化に気づけると思うんです。
その些細な変化に気づくというのが、クラシックの醍醐味だと思うので、
少し強引だけどそこに誘導させて頂くための朗読でした。
講座の話だったのにリサイタルの話にそれてしまいました笑
そういったことをずーっと考えていたので、この辺を掘り下げようと思って、言葉と音楽というテーマにしたのでした。
詳しい内容はここには書ききれませんが、
各回とも、私自身が良いと思うもの、演奏する上で普段気をつけていること、感じていることを織りまぜてお話したので、私自身もとても楽しかったし、受講者さんにもとても楽しんでいただけたようです。
良かった~😊
私も講座の準備のために改めて曲を聴いていると、曲の良さを改めて感じたり、思わず泣いちゃったりすることも…笑
やっぱりクラシックってすごいよ。
皆さん、最初はとっつきにくい、難しそう、と思うかもしれませんが、ぜひその先まで来てみてください😊