3月18日曲目紹介~ヴィヴァルディ「春」

今日ご紹介する曲はヴィヴァルディ作曲「四季」より「春」です。
これも名曲中の名曲ですね!


バロック期、音楽の中心地だったイタリア。
そんなイタリアの美しい美しい水の都ヴェネツィア。
そんなヴェネチアの、四季折々の風景を描写した曲で、春、夏、秋、冬の4曲セットになっています。

ヴァイオリンの早川愛美ちゃんはヴァネチア行ったことあるらしい。いいな~

それぞれの曲には詩がついているのですが、楽譜の中にもこの音はこれを表していますよ、と文字で説明されています。

春の第1楽章は、春の喜びを表現している曲。
途中で鳥の歌う様子、そよ風や泉の流れ、雷を表す箇所が出てきます。最後はまた鳥の声が戻ってきてハッピーエンド。

第2楽章は、花が咲き乱れる牧草地で、羊飼いがまどろんでいる様子を表しています。
ピアノの右手は、空に伸びた枝の茂った葉のガサガサという音を、左手のぽんぽーんという低い音は犬の鳴き声を表しています。

第3楽章は羊飼いと妖精が春の日差しのもとで踊る様子。


この時代の音楽(特に器楽曲)は特定の何かを描写したり、そうゆう特定の題名をつけたりということはほとんどないのです。
そうゆうのを絶対音楽といって、文字通り何かと対で表現するのではなく、音そのものだけで表現内容を作っていくというものです。

でも「四季」は、タイトルから付属の詩まで、まるで標題音楽。
(➡絶対音楽と対になる言葉で、音楽で何かしらを描写したもの、描写した内容を表すタイトルがついたもののことです)

そういう意味で「四季」は、当時とても斬新な試みだったのでは?

もともと四季の本当の題名は、「和声と創意への試み」ですから、
ヴィヴァルディの実験がたくさん詰まっているんだと思います♪


♪3月18日の詳細はこちら⬇



プロフィール、レッスン情報はこちら

このブログの人気の投稿

ブログリニューアル

小さい手でピアノを弾く

岩崎結 プロフィール・レッスン情報

カルメンによる華麗な幻想曲~7月8日コンサートから

7月8日コンサート・共演者紹介

ピアノを弾くときの小指の存在

ショパンと第9

合唱ピアニストのお仕事

動くものと動かないもの

あけましておめでとうございます🎍