完成度を上げるということ

ある程度弾けるようになったら…の話なのですが、


大体の音や動きが入ってくると、それで弾けた気になってしまいます。


でもここからがようやく本題なんです。


その曲で言いたいこと、イメージを強烈に持つこと。これは少し考えればできることだと思います。

曲の完成度をあげるために問題になるのは、




全部の音が聴けるようになること




これは、聴いているつもりとは違います。
聴いているつもりとは、
その音を聞いてみよう!と意識しているときは聴けるけど、そうすると他の音は聴こえなくなる、意識するのをやめるとまた聞こえなくなる、そういう状態なんかは、まさに聴いているつもり。


全部の音が聞けていると、ある音とある音の関係、各声部の絡み具合、ひとつひとつの音の役割まで感じ取れます。

ここでこっちの音とこっちの音がぶつかるな、ここはこの声部とこっちの声部が重なって一緒に動いているな、または逆行してるな、音がひとつ変わっただけで和音が変わってぱっと空気が変わるな、等々。


このような小さなおっ✨という発見を、できるだけたくさんしておくこと。

感動ポイントを見つけておくこと。

とても能動的な頭の使い方が必要なんです。

危険なのは、物理的にはもう弾けてるから、と、この発見作業をしないで、オートマチックにただ弾いていると、どんどん劣化してしまう、ということなんです。


音楽は生き物なので、オートマチックにただ同じことをするだけ、というのは、
子どもに毎晩同じメニューの晩御飯を食わせるようなものです。
もしも数ヶ月間毎晩ミートソーススパゲティーだったら…
練習もいつもいつも同じメニューだったら…劣化してしまうというイメージ、わかりますか?


(※これはあくまである程度弾けるようになったら、の話です。何回も同じ練習をしなさい!と言われたそこの君、残念でしたー!😂君は何回でも同じ練習をやってくださいね)


全ての音が聞けるようになるまでは大変ですが、それができるようになると、自ずとその曲の言いたいこと、イメージもつかめてくると思います。



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