伴奏するということ

以前こんな記事を書いたらしい。


独唱伴奏のお仕事


独唱に限らず、更には歌に限らず、伴奏する、ということに対して少し私の中で認識が変わってきたのかもしれません。


伴奏は、その漢字の通り、伴って演奏する、合わせてくれる、主旋律の単なる伴奏、と思われがち。

実際、聴いてる人もほとんど伴奏に注目していなかったり、演奏する方も伴奏を実は聴けていないなんてこともあります。


ですが、

主旋律の楽器もしくは歌が主導で伴奏がそれに従う

のではなく、

この2つは対等な関係なのです。

例えばヴァイオリンとピアノだったら、

和音や低音のバスはヴァイオリンでは担当できないので、そこはピアノが担当します。
ヴァイオリンは必然的にバスや和音の上に乗って演奏することに。
ちなみにヴァイオリンソナタとか、ほとんどピアノソナタといってもいいんじゃないかってくらいのものもたくさんあります。

逆にピアノは1度音を出したらどんどん減衰していく楽器なので、そこはヴァイオリンがうまく音を伸ばして流れを作ってくれたりする。

お互いに出来ないものをうまく補い合いながら、ひとつのものを作っていきます。


上にリンク貼った独唱伴奏のお仕事という記事の中で、伴奏するとき相手と一緒に呼吸する、相手に同化する、と書いていますが、

ただ単に一緒に呼吸する、同化する、というだけではなく、

向こうがぐいっと引っ張ればこっちもそれに反応してぐっと引っ張り、またこちらから何かをしかければそれに反応して向こうも動く。



このエネルギーの引っ張り合い、

それが大きな大きなうねりを生んで、

そのうねりは会場中を満たしていくのです。




ここまでのアンサンブルにはなかなかお目にかかれません。
どちらか一方が自分のことに精一杯だったり、力量的に引っ張り合いしてよろめいてしまうくらいだと、エネルギーの引っ張り合いは起こらないから。

力量だけでなく、エネルギーの質が違いすぎても、うまくいきません。


でもこれがうまくいったら、最高に幸せです✨



💡2018年10月20日(土)、ピアノソロリサイタル開催予定です!



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