ピアノの練習の仕方

本当に楽器を弾くということは、何年やってもこれで完成ということはないです。



ピアノ歴23年ですが、少し油断するとすぐに意識が鈍ってきます笑
特に新しい曲を習得するときは、自分の意識感覚の使い方の弱い部分が顕著に現れちゃうのです。

そこで、自分の覚書のためにも、ピアノの練習の仕方をまとめてみました!他のどんなことにもあてはまるのではないかと思います。

まずピアノを弾くときに意識しなければならない点は大きく以下の3つ。

①音、リズム、タイミング、テンポや流れ、鍵盤の位地感覚を覚える。(譜読み)

②いかなる音、リズム、タイミング、テンポであっても、またどんなに強烈な感情を表現した曲であっても、身体に無理な力は入らず、自由でニュートラルある。それに伴って音の響きが良くなる。

③この曲で何を表現したいのか、細部まで、イメージや言いたいことが明確で鮮烈である。


本来この3つが同時に意識できている、マスターできている状態が理想的なのですが、

たとえば新しい曲を始めて一生懸命譜読みをしているときに身体が自由であるかどうかなんてなかなか考えられないわけです。

なので①がマスターできたら②へ、②がマスターできたら③へと、基本的には分けて習得していけば良いのですが、

①の段階のときは100%①のことだけを考えていれば良いかというとそうゆうわけにはいかない。

この時点で身体ががちがちになってしまったら、②へ進むときにギャップが生じてそれはそれは苦労することになります。また③何を表現したいのか、ということを全く無視して②まで進めてしまうと、そこにはもう表現というものが入り込む隙がほとんどなくなってしまいます。

1本の紐にくくりつけられた3人の人間がそれぞれ逆の方向に進もうとする状態をイメージすると分かりやすいと思いますが、1人や2人ばかりが順調に前に進めていても残りの1人が引きずられて潰れている、ということになってしまうわけです。

だから①の段階では最低でも6:2:2くらいの割合で意識を使っていかないと、後々うまくいかないことに。

②、③に進んでも、意識の割合を変えるだけで、どれかがゼロになることはありません。

③までマスターできたら、自分の気分や状態に合わせてこの割合を自由に設定できるようになります。


ただしこの、

意識の割合を変える

これがなかなか自分一人ではできないんです。


だから人にレッスンしてもらって偏りやクセを取りながらマスターしていくのが、結局のところ一番近道なんですけどね。

なぜ意識の割合を変えるのが難しいかというと、

例えば①から②に進むときには、いままで譜読みに多くの意識を注いでいたのをやめなければならない。そしてそこまで意識してなかった身体の方に意識を向けなければならないですよね。

そうすると①が若干ぐらつくんです。だからとっさに意識を①に戻してしまう。無意識的にこうゆうことをしてしまうから、なかなか身体のクセが取れなくて②がマスターできない。

③に進むときも、感情表現を強めにすると身体にある程度力が入らないとできないので、②がぐらつく感じがしてしまうんです。

ぐらついても我慢して意識の方向を変えないでいると、そのうち段々それぞれが調和して共存するようになるのですが、なかなか馴れないうちは自分でやるのは難しいですよね。

さらに、①楽譜の世界②身体の世界③表現の解釈
それぞれに一言では表しきれない奥深い世界が広がって、
それはまるで1本の紐にくくりつけられている3人の間に更に無数の人がいるような感じで、

さらにさらに、③まで到達しても、意外と暗譜できてなかったり、テンポゆがんでたり→①へ、また身体に力入っちゃったり→②へ

どこまでいってもこれでおしまいということはないですね。



上級者向けっぽい際どい内容を書きましたが、私は初心者にピアノを教えるときもこの3つのバランスや段階は無意識に意識しています。

結局はどのレベルの人間でもやることは同じなのかもしれませんね!



このブログの人気の投稿

ショパンと第9

岩崎結 プロフィール・レッスン情報

お花見

7月8日コンサート・共演者紹介

小さい手でピアノを弾く

シェークスピアシアター「お気に召すまま」

合唱ピアニストのお仕事

おぞましさと憎しみと