身体と思考

身体には無数の筋肉があって

それこそ1本の骨に折り重なるように
幾重にも筋肉が重なっている。

そして、
ついついそればっかり使ってしまう筋肉がある。

特に、身体の表面に近い筋肉。

パフォーマンスする上では、より体幹に近い筋肉、表面ではなく後ろや奥の方にある筋肉を意識して使うことが多い。

よく、インナーマッスルを使いましょう、というあれです。




でも、インナーマッスルと言われても、
身体が表面の筋肉だけを使うパターンに染まりすぎてしまっていると、
もうインナーマッスルを感知する間もなく
自動的に表面の筋肉で動き出してしまうんです。

こうなってしまったらなかなか自分では直せない。


これが簡単に言えばクセというものですが、

ピアノの練習のように同じ動きを繰り返す動作をするときには、
身体が表面の筋肉だけを使うパターンに染まりすぎてしまう可能性が高まるんですね。

だから、動きそのものは同じでも、慣れ親しんだパターンをやめてみることがとても大事です。

すると自然に意識する筋肉が変わり、筋肉の質も変わり、方向性も変わり、
今まで使っていなかった領域へシフトしていきます。

特に、今まで意識したこともなかった身体の使い方を発見したとき、

こんなこともできるんだ!
こんな風に使えるんだ!
こんな角度までいくんだ!
こことここはこんな風に繋がってるんだ!

と新鮮な驚きがあります。そしてどんどん筋肉が緩んでいき、いろんな動きがやりやすくなる。


これは身体の話ですが、
実は思考もセットです。

思考、考え方、思い。
これも、ある一定のパターンにハマりがち。

考え方にクセや偏りが出てしまうと、いろんなことがうまくいきません。


例えば

ちゃんとしなきゃ
周りに迷惑かけないようにしなきゃ
自分よりもまず周り
わがままはいけない


もちろんある程度は大事だけど、
行きすぎてしまうと辛くなってしまったりする。

だから周りになに言われようがあえて

ちゃんとしないでみる
周りを頼ってみる
周りよりもまず自分を大事にしてみる
ちょっとわがまま言ってみる

逆にものすごくちゃんとしてなくて周りに迷惑かけまくって自分のことしか考えてないなら、
1回ばしっとちゃんとして、周りのためだけに動いてみる。

自分では絶対に考えないようなやり方を採用してみる
自分が普段つい選びがちな思考パターンの逆をやってみる
自分では絶対にあり得ないと思うことをあえてしてみる

そうすることで一気に世界が広がる。

思考が広がると身体も広がる。

思考が固まると身体も固まる。

いろんなパターンに瞬時に対応できる、身体と思考を目指したいですね。







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